「あたりまえ」を疑う社会学 第4章

要約

 社会学で世の中を調べようとするとき、「聞き取る」という営みをよくする。そこで重要なことは、話を聞き取ろうとする人は、普段の自分の日常とは、まったく異なる文化や社会、生活を生きている他者と正面から出会うということである。

また、聞き取りを行うとき、聞き取る相手の力や権力に囚われすぎると「聞き取る」という営みは硬直し、失敗してしまう。しかし、そういうものに反応し、いかに聞き取りを達成していくのかという問題は、「聞き取る」営みの多様性を考えていくうえで重要である。こういった「聞き取る」という営みにも、相手の「声」と直接出会うことや、相手の語りから様々な影響を受け、自身の世界観などの変動を心地よく感じ、「調べる」という営みに組み込んでいくことなどの醍醐味がある。

 

感想

 私は、「聞き取る」という営みは、社会学だけでなく、その他の学問においても大事な営みであると考えている。そのため、私も「聞き取る」という営みはこれからも経験するだろう。そのときに、ここで語られているように、「聞き取る」営みに失敗しないよう相手の存在や相手の持つ多様な力に反応し、いかに聞き取りを達成するかを考えていこうと思う。