経営戦略原論 第4章

要約

 産業構造から外部環境を分析する手法の源流は、不完全競争の議論にある。この議論の発展を受けて、それを企業行動とその収益に直接的に結びつけて議論する潮流から生まれたものが、SCPモデルであり、経営戦略に応用されるようになった。。これは、1970年代の経営戦略論の停滞により登場したマイケル・ポーターが演出した新たな潮流である。また、それぞれの産業や、その中に存在する戦略グループの収益性をどう分析するかを実務家に向けて提示されたものを、ファイブ・フォース理論という。これを活用するとき、産業を取り巻くマクロ要因、非市場要因、メガトレンドの理解は必須である。